iPhoneがキャリアアグリゲーションで接続されているか確認する方法

通信技術の進歩により、スマートフォン等の通信速度が向上しています。その技術の1つに「キャリアアグリゲーション」と呼ばれるものがあります。

この「キャリアアグリゲーション」というのは、複数の周波数帯の電波を束ねて通信を行う技術のことです。通常、携帯電話は各キャリアが設定する優先順位から最も繋がりやすい周波数帯の電波を1つ掴んで通信を行いますが、状況やエリアによっては、この「キャリアアグリゲーション」によって高速通信を体験することができます。

そこで、今現在、ご自身のiPhoneが「キャリアアグリゲーション」の状態で通信をしているかどうか確認する方法があるようなので、ご紹介したいと思います。

「キャリアアグリゲーション」の威力とは

冒頭でご説明いたしましたように「キャリアアグリゲーション」が有効時は、複数の周波数帯の電波を束ねて通信しています。ちなみに、キャリアアグリゲーションを略して通称「CA」と表記します。例えば、3つの周波数を束ねた場合は「3波キャリアアグリゲーション」と呼び、「3CC CA」と表記します。

画像出典:SoftBank


それぞれの周波数帯の電波ごとの最大速度を足し合わせるので、足し合わせ分だけ最大速度が向上します。

また最近では、情報密度を高めて一度に運べるデータ量を増加させる「256QAM」や、端末と基地局の双方のアンテナを従来の2倍にする「4×4 MIMO」などの技術によって、それぞれの周波数帯の電波自体を強力にして、最大速度を向上させています。

画像出典:NTTドコモ


携帯電話会社ごとに保有している周波数や帯域幅は異なりますので、束ねる周波数帯の電波の組み合わせによって最大速度もそれぞれ異なってきますが、各社とも年々高速化が進んでいます。

「キャリアアグリゲーション」の状態の確認方法

iPhoneが「キャリアアグリゲーション」で通信されているか否かは「Field Test」モードで確認が可能です。

「Field Test」モードは、電話アプリからキーパッドを開き、「*3001#12345#*」と入力して発信ボタンをタップすることで起動ができます。



英語で以下のような画面に遷移されます。その中の「Connected mode LTE Intra-frequency Measurement」を選択してください。



すると「E-ARFCN」という項目が確認できるかと思います。そこに表示されている数値が、キャリアアグリゲーションの状態を示しています。



以下の表に、数値とキャリアアグリゲーションの関係性をまとめました。

E-ARFCN数値 CAの状態
0 非CA
1 2CC CA
2 3CC CA
3 4CC CA

上記は、私がソフトバンクで契約しているiPhone Xのスクリーンショットですが、E-ARFCN数値が「3」と表記されており、4CC CA(4波キャリアアグリゲーション)での接続が確認できました。

束ねている周波数の確認

キャリアアグリゲーションが有効であると確認できたら、次に確認したいのは、どの周波数を束ねているかです。

ところが、iPhoneでは束ねている周波数(バンド)のうちのメインの周波数(バンド)を確認することはできますが、束ねている全ての周波数(バンド)を確認する方法はありません。

メインの周波数(バンド)の確認は、以下の手順で確認することができます。

まずは、「Field Test」モードのトップ画面に戻り、「Serving Cell Info」をタップしてください。



すると「Freq Band Indicator」の項目が確認できるかと思います。そこに表示されている数が、現在掴んでいる周波数(バンド)ないしは、キャリアアグリゲーション時の中心となる周波数(バンド)です。



各社の保有しているLTEの周波数を以下の図にまとめてみました。
※バンド41とバンド42は「TD-LTE」といい、バンド41において、UQコミュニケーションズ(UQ)では「WiMAX」、Wireless City Planning(WCP)では「AXGP」と通称されています。

   NTTドコモ KDDI ソフトバンク
700MHz バンド28
800MHz バンド18/26    
バンド19    
900MHz バンド8    
1.5GHz バンド11  
バンド21    
1.7GHz バンド3  
2.1GHz バンド1
2.5GHz バンド41  
3.5GHz バンド42  ◯

各社はこれら保有している周波数を組み合わせて、キャリアアグリゲーションを実現しています。