恋愛しない若者の実態 「恋愛はめんどくさい」→「恋愛するヒマがない」

 「クリスマスが今年もやってくる」というフレーズをよく耳にする季節になったなぁと思っていたら、とうとうクリスマスになってしまいました。クリスマスといえば、恋人同士で聖夜を過ごしてなんていうロマンチックな光景が思い浮かび、多くの方の憧れであるかと思います。
 でもその一方で、恋愛から遠ざかった世界で生きる若者も多く、その象徴として「クリぼっち」という言葉があります。あえて、恋愛を「しない」若者たちの真相は一体何なのでしょうか?

恋愛「しない」は「できない」より恐ろしい

 恋愛を「しない」と聞くと、それは恋愛が「できない」から逃げているだけだ、と解釈されがちですが、恋愛を「しない」というのは「できない」以上に恐ろしい意味を持っています。
恋愛を「しない」人の具体的な特徴を挙げると

  • 好きになっても自分からは告白はしない
  • 好きな人から告白されても ”振る” 可能性がある

という、恋愛に対する拒絶思考が極めて強い状態にあります。
 ただ、ここでポイントなのは、「好き」という感情が決して死んでいるわけではありませんので、人を「好き」になることは当然にあります。そもそも、人を「好き」になるというのは、自身でコントロールできるものではありませんよね。「好き」になったら「好き」なんです。
 つまり、恋愛を「しない」人は、仮に人を好きになったとしても、「好き」という自身の気持ちを自制して、恋愛を「しない」という方向に自分を持っていこうとします。もはや、自分自身を否定してしまうのです。

恋愛は ”めんどくさい” のか?

 では、なぜ恋愛を「しない」のでしょうか? ここで興味深いデータをご紹介したいと思います。

データ出典:内閣府

 こちらは、内閣府が「20代、30代の恋人がいない未婚者」を対象に調査したデータをグラフにまとめたものです。ご覧の通り、恋人が欲しいと思わない、すなわち、恋愛を「しない」理由として、1番多く挙げられているのが「恋愛が面倒」です。
 また、マイナビウーマンによる恋愛の意識調査によると、「恋愛を『めんどくさい』と思いますか?」という質問については「はい」と回答する方が過半数、「正直、今の恋人に対して、めんどくさいので『別れたい』と思いますか?」という質問については、1/4以上の方が「はい」と回答しています。

データ出典:マイナビウーマン

 これらの調査によれば、恋愛を「しない」のは「めんどくさい」からだ、と読み取ることができます。
 ネットで恋愛が「めんどくさい」理由を調べてみると、自分の時間がなくなる、お金がかかる、マメに連絡をとらなくてはならない、記念日が大変、などとなんぼでも腐るほど出てきます。でも、恋愛を「めんどくさい」と考えるのは、ナンセンスだと思います。

 そもそも恋愛というのは「めんどくさい」ものなんです。だって、喜怒哀楽を持つ人間同士が付き合うわけなのですから。恋人がいる人でさえ、恋愛は「めんどくさい」と感じている以上、「めんどくさい」も含めてこそ恋愛、不可欠要素なんです。「めんどくさい」と感じても、それ以上に恋愛を楽しめなければ、恋愛なんて成立しないのです。
 でもね、好きな人と一緒にいれば、そんなことを普通感じないと思いますけどね。だって、楽しいから一緒にいるわけなんだし!
 とは言え、現実問題として「めんどくさい」という要素は結局残ってしまい、それを理由に恋愛を拒む人がいます。タブーですが、経済学的に「時間的コスト」と「金銭的コスト」で考えれば、「めんどくさい」でしょう。でももしそう考えてしまったら、あなたは恋愛のセンスはないのかもしれません。でも、決してそれが悪いことかと言われれば、そうでもありません。
 ”リア充” という言葉があるように、恋愛は人生を充実させる非常に大きな要素の1つですが、最近の恋愛を「しない」若者たちは、恋愛特有の「めんどくささ」から解放されて、「恋愛」ではない別のスタイルで人生を充実させていますからね。

人生充実!恋愛するヒマなんかない

 先程の内閣府の調査において、恋愛を「しない」理由を見ると、他には「仕事や勉強に力を入れたい」「自分の趣味に力を入れたい」「友人と過ごす時間を大切にしたい」などがありました。
 これらに共通しているのは、既に人生に充実していて忙しいから恋愛をしているヒマはない、ということです。そして、別の見方として、これらの人数を合計すると、恋愛を「しない」のは「めんどくさい」という理由より、上回っていることが読み取れます。
 確かに、成年者に限らず高校生や大学生を見てみると、部活やサークル、バイトや友人たちとの遊びで、人生を充実させている人も少なくはありません。なんと言ったって、友達以上恋人未満という絶妙な距離感で楽しめますからね。しかも、恋愛特有の「めんどくささ」はありませんから、精神的な負担は軽いです。

 私自身も、趣味である資格取得、本サイトの記事執筆やバイト、写真好きな友人と撮影旅に行ったり、同じ大学や高校の友人たち出かけたりなど、それなりに充実しています。
 スケジュール帳を見ても予定がぎっしりで、正直恋愛したくてもする時間がありません。私に限らず、調査結果からも同じことが読み取れますよね。今の若者たちは、恋愛だけではない、これらの方法で充実させるという手段を既に見出しているのです。
 また、「情報化社会」により、インターネットを通じて楽しめるコンテンツも増えていますので、恋愛だけではない、新しい充実によって、恋愛が後回しになるという状況も最近は顕著に見られますね。

筆者は恋愛をどう感じているのか

 ここまで読むと、筆者である私は、恋愛を「しない」人なんだと思われます。確かに、そのとおりで、現状私は忙しくて、恋愛は「しない」というスタンスをとっており、自身の感情を自制しています。
 でも、もし時間にゆとりがあるという前提で、恋愛をしたくないと言ったらそれは嘘になります。いや、私だって人間ですからね。中学・高校と共学に通っていましたし、当然、異性を好きになったこともあります。
 ただ、現状忙しい生活である以上、恋愛をしたいと思っても恋愛をするのは難しいと思います。忙しい状況の中で恋愛をしても、まともな恋愛はできないし、しても中途半端になってしまう気がするからです。それで、結局相手を振り回していては迷惑をかけるだけですからね。挙句の果てには、自分の生活と恋愛が両立しなくて、「めんどくさい」という感情が芽生えてしまうかもしれません。
 恋愛をするなら、自分も相手も楽しめるように時間にゆとりをもって、きちんとしたいというのが、私の考えです。まあ、その前に恋愛をする相手がいなければいけませんけどね(笑)
 とは言っても、本当に「恋愛『したい』?」と聞かれたら、やっぱりNO!と答えるかもしれません。前章で太字で書きましたが、「友達以上恋人未満という絶妙な距離感」に敵うモノなんてないですから! 今の生活で十分 “リア充” です!